本屋は儲からない仕組み! シェア型だけど、本屋をやってよく分かる。でも紙の本は守り続けたい!

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昨年8月から、シェア型書店の棚をお借りして営業してきましたが、ああ、本屋というのはつくづく儲からないということを痛感しております。
とは言っても、私は本屋は不要とか、絶滅するとかいうことを言いたいのではありません
ウェブで買うのが当たり前、電子書籍も普及している中、それでもやはり実店舗の本屋は大事。
ただし、余裕資金がたくさんある方とか不動産をお持ちの方以外には、本屋の開業はお勧めしません。
何しろ書店の販売は取次から仕入れて販売するだけだと、恐ろしく儲けは出ないのです。
薄利多売、これしかないのです。
だから、多くの書店が文房具とかグッズとかカレーとかを売ったり、カフェや飲み屋を併設したりして足りない分を補っている。
多くの独立系書店もそうでしょう。

とにかく、私の「自分の本屋」をつくるというそこはかとない展望はすぐに打ち砕かれました。土台私の経済力では無理。
ただし、私は私のできるところで、シェア型でもいいから、当面は自分の棚を持ちつづけようと考えています。

やはり、若かりし頃書店・古書店で過ごした時間の貴重さが根底にあるのかもしれません。
本屋をうろうろしながら、無意識に手に入れたイメージや知識など、面白そうな本を見つけたときの喜び
さらに、今はアマチュア作家(インディーズ)の本の置き場をつくりたいという思いが強いです。
そして紙の本を残したい
自分自身がふだんはWeb投稿サイトで小説を書いていますが、紙の本をつくるのはやはり感慨深いのです。
かつ、その方が絶対に心に刻まれるような気がしています。
そのことを、引き継いでいきたいのです。

ですので、今後はさらに文学フリマなどにも出店しつつ、何とか場を提供できるようになっていきたい。

今はそういう気持ちです。