近代文学や19世紀欧米文学、やっぱり読んだ方がいいという思いで、Xにて直球アンケートを取りました。
その結果と私の勝手な所感を書きます。
はじめに、芥川龍之介です。

前提として、私のXのFFさんは物書きさんや読書家さんが多いです。そこは押さえておいてください。
それから、設問が一貫していないので、答えにくかったり回答がばらけたりしたとも思いますが、どうか大目に見てくださいませ。
さて、現代でも芥川の人気はそこそこ高いようです。
「好きで大体読んでいる」が約4人に一人。
「有名なものは読んでいる」が6割強。
芥川にまったく触れないできた方は少ないようですね。
私個人の話で言うと、芥川は好きで、大概を読んでいます。特に10代~20歳前後くらいに集中して読んだことで、私の「文学の骨」をつくるのにかなりの影響を与えてくれた作家です。
芥川というと孤高の人というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には違う側面もありますね。
文学・小説でいうなら、短編を大量に残しました。
それらは失敗作もあれば傑作もあります。
ただ言えるのは、芥川は小説における挑戦をずっと続けていった作家だということです。
今日書く者としても学ぶところ大だと思います。
人柄は誠実で真面目だったのでしょうね。
かつ、鋭敏な感覚と繊細さを併せ持っていました。
また、どうしてもぬぐえない思い。
芥川は短編作家ですが、もし体力・精神力の余裕があったなら、西洋に匹敵する大作を書き得たのではないかという思いです。なぜなら、当時の日本の知識人の中でも、彼ほど深く欧米の文学をよく理解し得た人物はなかったのではないかと思うから。
まあ、「もしも」を言っても詮無いことではありますけどね。