公募用原稿用紙設定のやりかた Wordで「 20文字×20行」を設定する方法 PARTⅡ
[2] 「原稿用紙設定」を使わずに、ワードで「20文字×20行」を設定する方法
● 「ページ設定」を使う (オーソドックスな設定方法)
今回は普通の方法です。
【レイアウト】タブの【ページ設定】を使います。
しかしこの「ページ設定」、
慣れないと閉口してしまうことが多いです。
文字数と行数を設定しようとして嫌になってしまった
という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ページ設定」では、
用紙サイズを決めて
余白を決めて
それから文字数、行数を設定すると
文字間や行間がスカスカになったり、
「OK」ボタンを押したとたんに文字数、行数が変わってしまったりもします。
これは用紙サイズと余白によって決められたスペースにあうように、
文字数と字送り、行数と行送りが調整されるためです。
標準の字送りにチェックを入れると、
右の余白が調整されて変わったり(横書きの場合)、
文字数が増えてしまったり(縦書きの場合)します。
ややこしいです。
そこでできるだけ簡単に設定するための方法をご紹介します。
●ページ設定を使っての簡単な「20文字×20行」の設定方法
【レイアウト】タブの【ページ設定】の右隅の矢印で
「ページ設定」のウインドウを出します。
設定の順番は、
①まず「余白」タブの設定です。
「余白」はすべて30ミリ、「印刷の向き」は横です。
②次に「用紙」タブに移り、用紙をA4に設定してください。
「余白」のところで「印刷の向き」を横にしているため、
自動的に幅297ミリ、高さ210ミリになります。
③そのうえで「文字数と行数」タブに移ります。
「方向」を「縦書き」にして
「文字数と行数の指定」は「文字数と行数を指定する」にチェックを入れます。
そして「文字数」に20を入力します。
入力したままでは「字送り」は変わりませんが、
マウスでクリックしてカーソルを「文字数」の枠と別のところに移せば
自動計算で「字送り」が変わります。
「行数」も同じです。
20を入力して、カーソルを別のところに移動させ
「行送り」を確認してみてください。
④今度は文字サイズの設定です。
右下の方にある「フォントの設定」をクリックしてください。
ここで文字サイズを変えます。
さしあたり12ポイントにしておきます(もちろん書体も変えられます)。
終わったら「OK」ボタンを押します。
⑤画面が「ページ設定」の「文字数と行数」タブに自動的に戻ります。
ここで文字数を見てください。
文字数が18とかに変わっているはずです。
文字サイズを変更したために動いたのです。
そこで再度、文字数を20に設定し直します。
カーソルを移せば字送りも変わります。
▲を使って数字を変えれば同時に字送りも変わります。
文字数、行数ともに20になっていることを確認したら
「OK」ボタンを押しましょう。
きれいに20文字、20行ができていると思います。
⑥もし、ところどころに19行という箇所があったら、
Ctrl+Aなどで文字を全選択したうえで、
【ホーム】タブの【段落】の右下の矢印を押して、
「段落」のウインドウを出してください。
そのウインドウの「改ページと改行」タブの、一番上の
「改ページ時1行残して段落を区切らない」
にチェックが入っている可能性があります。
□にーが入って青くなっていたら、
そういう箇所がどこかにあるということですので、
二度クリックしてチェックを外して、
「OK」ボタンを押せば直ります。
⑦文字サイズは、フォントが游明朝であるときは、
この設定で19.5ポイントまで大きくできます。
(MS明朝にすればさらに大きくすることができます。)
「文字数と行数」タブから入って
「フォントの設定」でサイズを変更してみてください。
「OK」ボタンを押すと「文字数と行数」の文字数が変わってしまっていますので
20に戻してください。
⑧禁則関係は、1行19字や21字の箇所が出ないように、
「段落」の「句読点のぶら下げを行う」のみにして、
あとはすべて効かないようにしておくのがよいと思います。
●ノンブル(ページ数)の付け方
画面の上の方をダブルクリックしてみてください。
点線が出てきて「ヘッダー」という文字が出ている画面になったら、
「ページ番号」⇒「ページの上部」⇒「シンプル 番号のみ1」⇒「ヘッダーとフッダーを閉じる」
とやれば、用紙の左上にノンブルを入れることができます。
このページ番号を入れたときに、
ノンブルのところに余分な改行が入ってしまいますので、
取っておいた方がいいでしょう。
●ご自身の好みに合わせて工夫も
ここから先は応用です。
余白の数値を変えたり、
横書きの原稿用紙にしてみたり、
好みに合わせて、レイアウトを変更することもできます。
ぜひご活用ください!