今年の前半は正直あまりうまくいっていない時期だった。
読書も集中できず、ペースもがた落ち。執筆もはかどらず、書けない日が続いた。単発でごく短いものを書くくらい。
もしかして、自分はこのまま書けなくなるのだろうかという不安が、一瞬だが頭を過ぎった。
けれど、秋くらいから気持ちに変化が生まれた。
書けない、と嘆いていても仕方がない。何が何でも書くんだ、と自分に言い聞かせた。
ちょうど長く暑い夏が終わったことも関係しているかもしれない。いちばん好きな秋の季節、しかも今年はここ数年なかったくらい、季節の移ろいを感じられた。
心が休まったところもあるかもしれない。
想像以上に、バイオリズムと気候は密接に関係する。
ともかく、「樋口一葉記念やまなし文学賞」に出そうと思った。
大手の商業出版社でないものに出したかった。
それでも書けず、締切りまで1か月を切って諦めかけたとき、自分で自分に嫌気がさした。
どんなものでもいいから、今出せる全力を尽くして書けるものを書こう。
そう気持ちを切り替えた。
書きはじめると、苦しくなった。
自分にとって苦しい題材を選んだから。
でも、これは自分が一度は通らなければならない道、と思い定めた。
ときどき立ち止まって悩みつつ、筆を進めた。
結果として、2日前ほどに書き上げることができ、しっかりと推敲の時間もとれた。
これを応募したときの達成感。汗水たらした後のような熱いものが込み上げた。
これまででいちばん力を入れて書いた。
だから、結果はどうでもいい。
本当にそう思う。
これを書いたことをきっかけに、私は一歩踏み出すことができた。
そのことは、気持ちの上でもはっきりと前向きに・積極的になったことからも感じられた。
いろいろのことが前より楽しく思えるようになった。
一時期集中できなかった読書も再開できた。
もちろん、いつもこのパターンで気持ちを上げられるかというと、その保証はない。
けれども、この体験は今後に生きていく。
そして今は、非常に精神的に好調。
先日書いたように、健康で90歳まで生きなけらば納得がいかないと思っている(笑)。
2025年は、そういう意味でも貴重な年であった。

