2024年12月1日(日)、初の東京ビッグサイト開催となった「文学フリマ39」。
私も出店し、かつたくさんのお店を訪ねました。
ここでは、購入した本の感想と、そのなかでも特に【ミモザとビオラ】の本棚(高円寺のシェア型書店「本店・本屋の実験室」内)に置かせていただくことになった作品の感想を載せていきたいと考えています。
第一回は、小柳とかげさま『怪異短歌集─百物語─』です。
私事ですが、私は短歌を読むのは好きなのですが、自分で詠むとなると、さっぱりなんです。
ある方に、歌と散文は言葉の感覚が全然違うのだと言われたことがあります。どうも私にはなかなか作歌は難しい。
でも興味はあるので、文フリ東京39では、事前にチェックしていた小柳とかげ様の『怪異短歌集─百物語─』をブースにて購入させていただきました。
何というか、鮮烈なんですよね、言葉が。
一首だけ、挙げさせていただきます。
「強すぎる日差しの中で影だけが外れて車に轢かれていった」
一気にぶわーっと圧倒しているこのイメージ、すごいです。
言葉の力って、ほんとにすごい。
そして、そういうふうに言葉を斬り出せる感性がすばらしいです。
私は小説書きですが、このイメージだけでも一作書けそうです。内容は全く違っても、そこに喚起されたイメージがあるというような。
そこで大変感銘を受けましたので、この『怪異短歌集─百物語─』を私の借りているシェア型書店の本棚『ミモザとビオラ」にも置かせていただくことにしました!
オンライン販売も予定しております。
ご興味を持たれた方はぜひ!

装丁も和綴じで素敵。
中は敢えてわら半紙のような紙質なのも気に入りました。