「文フリ」=「文学フリマ」の提唱者も予想しなかった発展のようです
師走の始め、東京ビッグサイトで開催された「文フリ東京39」に初めて出店しました。お店名は【つなぐ、結ぶ、創る ミモザとビオラ】です。
10時過ぎにりんかい線国際展示場駅を出たのですが、もうそこには、10時30分からの入場に向けてカートを引きながら進んでいく人波が……。
会場に入り、さっそく自分のブースの場所を探してお店づくりを始めました。ここまでは、まあ、順調。
何とか設営を追え、どきどきしながら開場を待っているとき、アナウンスが流れました。
それは、私も知らなかったことですが、実に感慨深いもの──。
主旨:文フリ開催を提唱した大塚英志さんは当時「ビッグサイトでの開催は無理」と述べていたが、今回は初のビッグサイト開催となったという記念すべき回です。
第1回文フリが開催されたのは、2002年11月。
二十数年で、驚くほど発展し盛況の度を増しているということ!
やはり、一人の物書きとして、たいへんうれしく、また心強く感じました。
当日の会場内のようす
開場時刻の12時を、ブースのイスに腰かけながら緊張して待ちました。
すでに外は長蛇の列という情報も耳に入ってきます。
まったくの初出店、また文フリ会場に来たこと自体が二回目だったため、まったくどうなるか予想もつきませんでした。
いざ一般参加者(お客さん)が入場し、どんどん人が増え始めます。
第一の波がピークを迎えるころには、もうあちこちに人だかり。
会場の「熱」は文字通り上がり続けます。
開場から、約20分ほど経過した頃に、とうとう一人のお客さまが私の前に立ちました。
小説投稿サイト「エブリスタ」を通じて、旧知、でもお会いするのは初めての女性の方でした。
このときの感激はずっと消えないでしょう。
その後は、次々とお客さんが来て、うれしい悲鳴(てんてこ舞い)。
ご来店の皆さま、ご購入くださった皆さま、ありがとうございました。
そして、ふだんはなかなか交流できない「物書き」さんたちの楽しい会話がそこここに。全国から、というとやや大げさかもしれませんが、遠くから足を運ばれた方々がたくさんいました。本当にすばらしい空間です。
個人的な反省点
「うれしい悲鳴」になったのは、片方で用意がうまくできていなかったからです。いえ、かなり綿密に準備したつもりでしたが、いざやってみると、モノやお金や名刺、チラシの場所が分からなくなったりしました。
もう少し、自分なりに段取りをつけてシミュレーションしておかないといけないということが、初出店の反省点です。
5月の「文フリ東京40」に向けて
今回の文フリに参加するまでは、来年5月開催の「文フリ東京40」への応募は控えていました。
どうなるか全く予想ができなかったからです。
でも、今回のことで一つ経験し、何よりもさまざまの縁を結ぶことができました。
それは、創作仲間にとって、かけがえのないものです。
自分の力量からの不安もありましたが、多くの方々に支えられ、出店を無事成功させることができたという手応え。
よし、決めた!
「文フリ東京40」にさっそく応募します!