私が棚を借りているシェア型本屋で、たまたま私が店番にいるときに、私の棚にあった佐々木幸綱先生編著の短歌の易しめの入門書が売れました。
購入してくださったのは、おそらく喜寿を超えられたくらいのおばあさまです。
最初値段を聞かれて、ほぼ新品なので低下から100円しか値引きしていないことを伝えると、「やっぱりいいわ。イメージと違うみたいだし」と言いながら、「せめて500円なら、無理よね」とつぶやく。
最近短歌を始めたとのこと。
値段で諦めようとしているようです。
思わず「お値下げします。本は読んでほしいと思っている方に読まれるべきなんです」と言って、半額以下でお売りしました。
思わず口にしたことですが、新刊・ほぼ新刊の場合は定価と変わらない値段設定にしていたものの、こういう場面もありうるのだなということ。
利益が目的ではなくてもそれ相応の利潤はだしたいとは思うものの、それよりも大事なことの一つを実感した一コマでした。